こんにちは。
昨日は賃貸不動産業界では、一年で最大のイベントである賃貸住宅フェア2019 in Tokyoに行ってきました。

今回はそのレポートという感じで書いてみます。

・賃貸住宅フェアとは

賃貸住宅フェアは(株)全国賃貸住宅新聞社が主催しています。
マンションや土地を所有するオーナーのみならず、不動産屋会社、管理会社向けに対して、設備やリフォーム、投資、資産運用など様々な出店企業が商品やサービスをプロモーションする国内最大にイベントなのです。

賃貸住宅フェアin Tokyoは毎年7月下旬に行われています。
東京のほかにも今年は東北、名古屋、大阪、九州でも行われています。

知っている方々が出店することも多く、また多くの全国からオーナーが集結するので、ホント賃貸不動産オーナーのお祭りのような感じです。

いつもはお台場にある東京ビッグサイトで開催されるのですが、今回は同じ東京ビッグサイトでも隣の青海展示棟での開催となりました。

・どんなことをやっているのか

賃貸住宅フェアは大きく賃貸経営セミナーと企業出展ブースの2つに分かれています。
賃貸経営セミナーはオーナー向けセミナーを始め、不動産会社向けセミナーや相続・税務、法律・トラブル、成長市場・トレンドなど最新の情報や動向を知ることができます。

企業出展ブースは数百もの出店ブースがあり、ここでも色々な商品やサービス、大家の会など、自分が必要としている情報を集めることができます。

本来は朝から行く予定だったのですが、急な所用が入ってしまい、仕方なく約3時間ほどしか見ることができませんでした。
ですので、今回はいつも聴いているセミナーは参加できず、出展ブースの見学のみとなりました。
ああ、残念!!

・今回のリサーチは3つの分野

出展ブースは200社以上の出店があるので、予めどこを見るか決めておかないと1日では回り切れません!
私は今回、アパート専門メーカー、外構、解体工事関連企業、インターネットサービス関連企業という3つの業種で約10か所を見学してきました。
なので、予め見るブースを回り切ったら、後は時間があれば興味のありそうなブースを回るといった感じの回り方をするのが良いと思います。

・アパート専門メーカー

これは今後母屋や一番古いアパートの建て替えを控えているため、情報を入手するために見学しました。
テレビでやっているようなハウスメーカーであれば住宅展示場に行けば良いのですが、アパート専門メーカーはあまり街中では見かけません。またホームページだけだと本当に欲しい情報もなかなか載っていないので、このいうイベントでは一気に何社も見ることができるので楽ですね。

今回面白かったのは、従来工法の周りをレンガで囲う外断熱工法を行うメーカー。
通常の木造住宅なのですが、周りをすっぽり本物のレンガで囲います。しかも一つ一つ手で積み上げる工法。
結構びっくりでした。
ですが、本物のレンガだけあってその外観は圧巻です。

どこまで費用対効果を出せるかがポイントですが、上手く分離発注などを行い、コストを下げることができれば差別化を図れる物件ができそうです。

そのほか、軽量鉄骨で100通り以上のパターンで提案できるアパート専門メーカーなどを見学してきました。

・外構・解体工事関連企業

この関連で面白かったのは外構・解体工事の見積もりを3社に比較することで大幅なコストダウンを可能にする一括見積サービス業者。
ハウスメーカーの場合は、大半はそのハウスメーカーの関連企業が行います。当然ですが、ハウスメーカーはマージンを乗せて私たちに提案してきます。ですので、そのコストが思いのほか高くなるんです。
私もちょっと前にハウスメーカーの提案を受けましたが、その金額は目が飛び出るほどの金額でした。

どの業界もそうですが、相見積もりは必須です。
ただ、外構や解体業者はなかなか見つからないこともあるので、一括で見積もりをしてもらうのは楽ですね。
当然ですが、サービス料金は取られますからここもどれだけコストダウンを図るかがポイントになります。

・インターネットサービス関連企業

これは主に自主管理をしている大家さんには嬉しい企業だと思います。
私もシェアハウスの自主管理をしているのですが、例えば、プロバイダはA社、ルータやWifi機器はB社、防犯カメラなどはC社などのようにそれぞれが別の会社でネットを構築しているケースが良くあります。
こんな時にもしトラブルが起きたときには、まず自分でどこが悪いのかの障害切り分けをして、その後にその会社の技術サポート窓口に連絡して対応してもらう必要があります。
ところが、上手く障害切り分けができないと、すべての会社に連絡を取りながらやる必要があります。しかもそれでもどこが悪いかわからないこともあり、こうなるとどこに電話してもたらい回し状態です。
こんなことがしょっちゅう起きるとたまりません。
今回聞いた2社はいわばプロバイダから機器設置、障害対応まで一つの窓口で対応できます。
難点は初期投資額とランニングコストが高いこと。
なので、ある程度健全な経営状態であることが必要です。

そのほか、建築設計事務所や大家さん自身が出展しているブースなどいくつか周りフェア会場を後にしました。

・まとめ

今回のフェア見学で思ったのは、最近は不動産業界もIT化の波が押し寄せているということ。
主催者企画では「不動産テックの夜明け」と題したコラボ企画もありました。

そのような中、我々オーナーはもっともっと勉強をしていかないといけないなと痛感しましたね。

来年の賃貸住宅フェアはどのように変化していくのか、楽しみです♪

皆さんも来年是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

PS:

お台場付近と言えば、来年2020年東京オリンピックの会場にも近い場所です。
会場に行く途中、ゆりかもめの車窓からは建築中の建物が沢山見えました(;^_^A