実は…
私のシェアハウスでついに不良入居者を退去させることにしました。

もちろん、本当は皆さんには長く住んでもらいたいですよ!
でも、そこで不良入居者に甘くしてしまうと、結果的に善良な入居者が退去してしまいかねません。
これでは本末転倒になります。

だったら初めから入居させなければいいじゃん!と思いますよね。

ただ、見学時や、審査ではなかなか見抜けないこともあります。
結構みなさん、猫被ってますからね。

ですから、だいたいしばらく経ってから他の善良な入居者からクレームや相談が入ります。
そうなってしまったら、早急に退去させたいですよね。

ただ、不良入居者を契約途中で退去させるにはちょっとしたコツというか、ワザがいるんです。

ということで、今回は不良入居者を退去させたい時はどうすれば良いかについて書いてみたいと思います。

不良入居者はココがダメ!

一言で不良入居者と言っても、色々な種類の人がいます。
ですので、まず不良入居者とはどういう人物なのかを確認してみましょう。

不良入居者には大きく3パターンあります。

・ルールを守らない

何と言ってもこれはダメですね。契約書に書いてあるルールをことごとく守らない人っているんです。

具体的な例を出すと以下のようなものです。

・ゴミ出し当番なのにゴミを出さない。
・共用部に自分の持ち物を勝手に置く。
・エアコンや電気を付けっぱなしにする

・約束を守らない

次にオーナーとの約束事を守らない人もいますね。
これは信頼関係の欠如です。
例を挙げると、以下のようなものです。

・何度も滞納をする。
・メールなどで返信の納期を守らない。

・他の入居者に迷惑をかける(協調性に欠ける)

これはそもそもシェアハウスの共同生活に向いていない人です。

・共用部をやたらと散らかして、片付けない
・バスルームやトイレの使い方が雑で、決められた掃除などもしない。
・深夜にも拘わらず部屋で大きな声で電話したり音楽をかけたりする。

私のシェアハウスは以前、玄関がオートロックではなかったのですが、何度も施錠をし忘れる人がいました。これは大変危険でしたので、早急にオートロックに変更しました。

そうしたら、なんと、ドアを全開したまま出て行った不良入居者がいました。
これには開いた口が塞がらりませんでした。

上記の3つのパターンですが、共通する特徴があります。

不良入居者は同じルールを「何度も繰り返します」
まあ、人間ですから1回や2回ならまだ許しましょう。
でも、この「何度も」という所が大事です。

つまり、不良入居者はルールを守ろうという意識がありません。

更に恐ろしいことに、中には故意に守ろうとする気もない人もいます。
これは、初めから「私がやらなくても、他の誰かがやってくれる」という意識の人もいます。
ある意味、このような意識の人にとっては、シェアハウスはとても快適な住環境なのです。

だって、自分は何もしなくても、他の人がすべて片づけたり掃除したりしてくれるのですから。
そんな素敵な環境なら出たくないですよね。

こういう人は「シェアハウスは出ている理由がないよね」とか言ってたりします。
めちゃくちゃ怖いですね。

オーナーであるあなたは、この辺りをしっかりと見極めるようにしましょう。

契約途中にオーナーから強制退去させることはできる?

まあ、こんな感じで、不良入居者は自分勝手でわがままです。
だったら、契約条項にも書いてあるのだから退去させてしまえばいいじゃん!
と思いますよね。

でもちょっと待ってください。オーナーとしては慎重に行う必要があります。

まず、定期借家契約の場合は契約途中にオーナー側から契約解除を行うことはできません。
ですから、どうしても早期に退去してもらいたい場合には、明確な契約違反を証拠として提示して
不良入居者側から自主的に出て行ってもらうようにする必要があります。

あくまで「自主的に出て行ってもらう」ことがポイントです。

そのためには、不良入居者が行ったルール違反などの証拠をしっかり提示する必要があります。
また、他の入居者に迷惑をかけるような行為があった場合には必ず、複数の入居者の声を確認して裏をとることも大事です。

例えば、先ほど書いた玄関ドアの施錠忘れなどの場合、私は防犯カメラの録画画像を確認して、証拠として提示しました。○月○日×時×分頃、玄関の施錠を忘れましたよね?という感じで。

不良入居者が行った行為に関して、あらゆるクレームや相談を記録として残していくことが大切です。

入居者から退去してもらうための手段はコレ!!

では、不良入居者に自主的に出て行ってもらうためにはどのようにすればよいでしょか。

何も手立てをしなければ出ていく訳はありません。ですので、以下のようなことを実施します。

・規約・契約違反した証拠の履歴を示す

これは必須条件です。こういうルール違反をしましたよね!と証拠を示すことが大事です。
ただ、ルール違反違反をしましたね、だと「証拠を見せろ」と言われかねません。
なので、先手を打ちます。

私は日時を含めて5、6個羅列して提示しました。

・自主退去を促す

証拠を示したうえで、既にほかの方との関係も悪化しているので、これ以上居ても修復は難しいことを伝えて、
それならば早めに退去したほうがお互いのためですよ、と言って、提案という形で自主退去を促します。

・身元保証人に報告する

大抵の場合、身元保証人は親です。なので、不良入居者としては親にはあまり知られたくないことが多いです。
ですので、場合によっては親にも通告しますよ、言うと自主退去する確率は高まります。

・ニンジンを与える

最後はやはりニンジンを与えましょう。
例えば、今月中に退去したら保証金を全額返しますよ!とか、ニンジンを与えてあげましょう。
もちろんムカつきますが、早くシェアハウスの環境が良くなるのであれば安いものです。

この流れは結構効きます。

まとめ

ということで今回は不良入居者を退去させたいときはどうやって退去してもらうかを書いてみました。

不良入居者は、ルールを守らない、約束を守らない、そして他の入居者に迷惑をかける(協調性に欠ける)、
この3つの特徴があります。

定期借家契約の場合は契約途中にオーナー側から契約解除を行うことはできません。
ですから、どうしても早期に退去してもらいたい場合には、明確な契約違反を証拠として提示して
不良入居者側から自主的に出て行ってもらうようにする必要があります。

そして、不良入居者が自主的に退去するようにしていきましょう

まず、自分の努力と善良な入居者に協力してもらい、規約・契約違反した証拠の履歴を示す
そして、早期退去がお互いのためだと諭し、自主退去を促します。
場合によっては身元保証人に報告することもあるよ、と釘を刺します。
最後に、ニンジンを与えて自主退去の背中を押す。

不良入居者は出ないに越したことはありませんが、もしあなたの物件で不良入居者が出てしまった場合には是非試してみてください。