こんにちは。

シェアハウスや一般のアパート、マンションもそうですが、退去は賃貸管理をしていく中では必ず経験することです。シェアハウスはアパートなどよりも入れ替わりが多いため、退去の立ち合いをする回数も増えます。

ちょっと面倒に思うかもしれませんが、慣れてくれば難し事ではありませんし、マニュアル通りにやれば問題なく行うことができます。つまり、マニュアルをしっかり作っておき事が大事ですね。

今日は退去当日以降の対応について書いてみたいと思います。

退去立会いって具体的に何をするのか?

さて、退去当日の立会はどのようにすればよいのでしょうか。

退去立会の目的は退去される入居者さんとオーナーとの契約関係において、忘れものはないか、粗大ゴミなど有料となる残置物がないか、個室部分で原状回復が必要な損耗がないか、郵便物の転送など必要な届け出が完了となっているかを確認するためです。

通常退去立会は退去する日の都合の良い時間を選んでもらいます。目的は上記ですから必ずしもシェアハウスから出ていくところまで確認する必要はありません。退去立会が終わったら後は退去する人の都合に合わせてしばらくリビングにいてもらっても良い訳です。

その辺りは臨機応変に行いましょう。

では、具体的に退去立会の流れについてみてみましょう。

退去立会で一番の肝は○○というシート!!

退去当日の退去立会をスムーズに行うためにはやはりマニュアル化されていることが大事です。

そこで、私がおススメするのは・・・

チェックシート です!

私が使っているのは「入居・退去チェックシート」です。

このチェックシートは入居時に個室部分の損耗について記入しておいてもらい、退去時にその記録を見ながら損耗の差異を確認してもらうものとなります。

具体的なチェック項目は、個室分だと
・天井、床、壁紙、窓、机、椅子…などについて破損や汚れ、傷などがないかをチェックしていきます。

共有部分だと
・各自に割り当ててある収納ボックス、冷蔵庫の忘れ物等を確認します。

そして、有料になるものとして、自転車など粗大ごみなどの残置物を確認します。特に布団は市町村によっては粗大ゴミ扱いになるので注意が必要です。

段ボールやスリッパ、傘、靴など処分が面倒なものも有料としています。

最後に郵便の転送届、住民票の異動手続き、火災保険の解約に関してチェックします。郵便物はもし届いてしまった場合にどうするかも確認しておきましょう。

チェックシートは一緒に一点一点確認していきます。そして確認が済んだら最後に日付と署名を貰って保管します。

退去後にやるべきこと

退去が完了したら、次の方が快適に入居して頂けるようにしっかり清掃や修繕を行う必要があります。

・清掃

清掃に関しては、通常の清掃よりもより丁寧に行う必要があります。

特に窓やベッドや椅子などの備品、床などはしっかり行いましょう。

私ほシェアハウスでは個室には鏡やテーブル、ベッドが備わっているので、ベッドの下や鏡の鏡面、テーブル板や収納部分の雑巾がけは念入りに行います。

床はフローリングなので、毎回ではありませんが、半年に一回はワックスも掛けます。ワックスを掛けると事で汚れも付きづらくなりますし、なによりピカピカの床は部屋に入った時の印象が違いますのでおススメです!

窓枠はどうしても砂ぼこりなどが付いてしまいますので雑巾やお掃除シートなどで綺麗に砂ぼこりを取っておきましょう。枠の部分が汚いと結構目立ちます。

毎回ではありませんが、清掃費用でかかるもので準備しておくものがあります。それはエアコンの内部クリーニングです。

ご存知かもしれませんが、エアコン内部は結構汚れますので、清掃をしないと誇りも飛び散りアレルギーの原因になったり、エアコン自体の効きも悪くなります。

先日業者さんに確認したところ、2年に一度清掃をすることが目安のようです。

実は管理会社に委託していた期間はおそらく清掃をしていなかったようで、その汚れに驚愕しました。ですので、エアコンの内部清掃も定期的に行うことをお勧めします。

・修繕(原状回復工事)

修繕に関しては、退去時のチェックで明らかに退去者が故意に損傷したものに関しては修繕費を負担してもらいますが、それ以外の場合には国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に沿って退去者に負担頂くものがあれば請求して修繕するという流れになります。

私のシェアハウスでは入居時に保証金を預かっています。その中から半分を清掃費用に充て、明らかに退去者の過失による損傷が見つかった場合にはその修繕費を保証金から差し引いて充当する旨、入居時に読み合せをして双方合意のうえで契約をしています。

とは言え、どう見ても退去者がやったものとわかるもの以外、大抵は保証金の清掃費用で済んでいます。

クロスの張替えも経年劣化に伴い必要ですが、正直そんなに気にしない方のほうが多いですね。

私が先日ある部屋で行ったのは、ちょっと汚れているクロス部分に100均で買えるシールを貼って見栄えよく見せたことがあります。合わせてちょっとしたステージングを行うことで、全体的に綺麗なお部屋にできました。これは入居者さんにも喜んで頂けました。

ですので、修繕に関してはあまり過度に行わなくても良いので、現状と予算を考えて実施しましょう。

まとめ

ということで、今回は退去当日以降に行う事について書いてみました。

退去当日は確認することがたくさんありますので、退去当日に行う確認事項をまとめたチェックシートがあると便利です。

当日はチェックシートに沿って一点一点確認していくことで抜けもれなく行うことができます。

退去した後は、清掃や場合によっては修繕を行います。

特に清掃は次の方が見学、入居するためにしっかりと行いましょう。特に鏡やテーブル、ベッドの下や鏡の鏡面、テーブル板や収納部分の雑巾がけは念入りに行いましょう。

床はワックスがけを行うと部屋に入った時の印象がとっても良いのでおススメです。

最後に修繕はあまり過度に行う必要はなく、現状と予算との兼ね合いで進めていきましょう。